なぜ仏教の講師になったのか? 「平生業成」の仏教を知りたいあなたへ。

こんにちは。 浄土真宗講師(布教使)の佐々木敦といいます。 現在、台湾に来て2年。 台北、桃園、台中、高雄など、 台湾の各地で講座を開催しています。 プライベートレッスンのお申込みはこちら 講演会の様子。 浄土真宗って何? 台湾にも仏教の宗派がた…

5分でコロリと変わる、人間の「愛憎」の実態。

「愛は惜しみなく与える」は、本当か? 仏教に、「愛憎」という言葉があります。愛欲と憎しみのことです。普通、愛欲と憎しみは、全く別ものと私達は思っています。 しかし、仏教では「愛憎一如」と言う言葉があります。愛情と憎しみというものは、全く別も…

仏教で説かれる「凡夫」、われわれ人間の実態とは。

仏教では、私たち人間を「凡夫」といわれます。有名な『歎異鈔』には、私達人間は、「煩悩具足の凡夫」である、と書かれます。欲や怒り、ねたみ・そねみの煩悩の塊で、悩み続けるのが私達人間だ、ということです。「凡夫」、つまり人間とは、煩悩具足である…

仏教で「死」を、残忍な権力者に例えられたその理由とは。

私達が死ぬこと。やがてやってくる100%確実な未来でありながら、考えたくない、いやなことです。 それは、仏教で「死王」と説かれるのは、いつ何時やってくる、一切の情け容赦の無いものだからです。 いつ何時「無常の風」に誘われるかしれぬわれわれの…

最も大事な「生きる目的」を知らずに生きる、わたくしたちの「流転輪廻」の実態とは。

一休が歌った「流転輪廻」の実態 仏教には、「流転輪廻」という言葉があります。「流転」というのは、車の輪が回るように、同じところをぐるぐると回るということです。同じことの繰り返しとは、辛いことです。 一休は、 人生は喰って寝て起きて糞たれて子は…

根無し草のように、不安定な私達の「浮生」なる生きざまとは。

根無し草のように、不安定な私達の「浮生」なる生き様とは。 仏教では、「浮生」という言葉があります。「浮生」とは、「浮いた生」と書きますが、わたくしたちの不安定な生き様のことです。 ちょうど私たちは海に浮かんだ根無し草のように、あっちへふらふ…

嫌な人とは、会わなければならないのに、大事な人とは別れねばならない。「会者定離」の世の中

仏教で「会者定離」とはどんなことか? 仏教に「会者定離」という言葉があります。「会うた者は、必ず別れる時がやってくる」と、いうことです。会ったっきり、会いっぱなし、ということはありません。どんなに好きな人とも、必ず別れの時がやってくるのです…

「慧日」~知恵の太陽~とは、どんなことか?

「智恵」のある人とは、どんな人か 仏教では「慧日(えにち)」という言葉があります。「慧日」とは、知恵の太陽ということです。 世間では、囲碁や将棋の知恵のある人といえば、何十手て先も見通して、妙手を打つことができる人。 あるいは、政治は経済の智…

100%確実な未来にくらい「無明」とは

「無明」とは、明かりが無く「暗い」こと 仏教で、「無明」と言われる言葉があります。これは、「明かりが無い」ということですから、「暗い」ということです。 「暗い」と言ってもいろいろあります。電気が消えて暗いとか、あるいは太陽が沈んで暗いとか、…

「難度の海を度する大船」あり、と説く仏教。

仏教とは、ひとことで、「難度の海を度する大船」。 仏教とは何かと尋ねられたらばいろんな答え方がありますが、「難度の海を度する大船」、説かれています。 ここで仏教では、わたくしたちの苦しみ悩みの絶えない人生を荒波の絶えない海に例えて「難度の海…

なぜ、仏教で「人生」を「難度の海」と、いわれるのか。

しばらくぶりの更新です。 死んでいた訳ではありません(笑) なかなか時間がとれずにおりましたが、普段お話していることを少しでもシェアしてゆきたいと思っています。 人生は、「難度の海」と説く仏教。 仏教とは一言で、何を言われたものかと、聞かれたな…

「火宅」の人生を襲う3つの”続かないこと”とは?

春風とともに、ビッグニュースをあなたへ こんにちは。実は今日は、東京に来ています。 今後、月に1度は東京へ来て、ご縁のあるところで法話ができればと。気温が高くなったせいか、花粉が飛び始めている感じがします。(注:花粉症で悩む多くの日本人のう…

常に大衆に寄りそい、自在の衆生済度をあらわす仏の「慈悲」のはたらき

仏の「慈悲」のはたらきとは 先日、法話に伺った時に、「観音菩薩」という名前の由来について尋ねられ、話をする機会がありました。 ちなみに、仏前に供えられる花は仏の「慈悲」を顕し、灯り(灯明)は「智恵」を顕す、といわれる。 「観音」・「勢至」とい…

すべての人を助けずにおれないと、奮い立たれた「仏願」とは

仏教を聞くとは、何をどこまで聞くのか? 先日、自宅で2回目の法話。 「寺」とは、本来、仏教を聞き「本当の幸せ」になる場所だと、以前に書いた。だから、いろんな人が集まり、あたたかくアットホームな中にも、しっかりと法を聞ける場にしたいと願ってい…

「無常」を見つめることは、決して暗く沈むためではない。それが、本当の幸福への第一歩。

法話に来られた方が、深い悲しみを問わず語りに話された。 先日伺った寺は、初めて法話に立たせていただいたところで、到着してから法話の始まる時間まで、駐車場の雪かきをしてから、住職と近隣の方にご挨拶に伺いました。 演題は、白骨の章。内容について…

もてなしのためには、山野も駆ける「馳走」の精神

新年会で富山湾の旬の寒ブリを丸ごと、さばく 先日自宅で法話を行い、新年会を開催した時のこと。 ちなみに自宅での法話開催に関する記事はこちら: http://ikiteyukutoki.hatenablog.com/?page=1517112260 ホストが寒ブリを富山湾で釣ってきて・・・って、…

仏教の出発点といわれる、「後生の一大事」とは?

屈指の名文と称される「白骨の章」 昨日、法話をさせていただいたところへ、国語の先生がいらっしゃっていた。そこで、古文の読み方について教えていただいた。 昨日話をしていたのは、蓮如上人の「白骨の章」。室町時代に書かれた屈指の名文と言われる。 そ…

人はみな、その人の「業界」に生きている。

もしかして、クレーマー? 北陸に住み始めて4年目、先日、近所の方からお小言をいただいた。 駐車場が隣接しているのだが、先方の駐車場の上にこちらの雪を落としている、と。車がこちらの土地の際まで停めてあるので、雪おろしをした際に隣に落ちてしまっ…

「人間に生まれて本当によかった」と喜べる時が、あなたにも必ずある。

あの時死ななくて、本当によかった! おとといの夜は家での勉強会。 アットホームな雰囲気で寒い冬の一時、来られた方々と熱く語り合いました。 ちなみに、しばらく前の自宅での法話に関する記事はこちら: 長年の夢が叶い、自宅を法話会場に。 http://ikite…

自分の未来は自分が創り出す。「自業自得」の教え

恥ずかしい話とその改善策を暴露 北陸に住み始めてから、3年以上が経ちます。東京や名古屋に住んでいた時は、移動手段は電車が主だったから、常に歩いていたんが、北陸は車社会だから、かなり、歩かない(汗) 気づいたら、1日部屋の中にいた、ということ…

「名利の大山に迷惑して」との告白は、どんなことか?

驚くべき古代中国の皇帝の暴挙 お世話になっている方から、お子さんの勉強を見てほしい、という依頼を受け、しばらく、一緒に勉強してきました。 科目は、何と「古文」。何を隠そう、これぞぼくが高校時代最も苦手とした科目(汗)さて、どうなることやら・…

「恩」を感ずる人が素晴らしい、と説く釈迦

水道の蛇口から水が出ること1つとっても、決して当たり前でない。 ここ数週間の大寒波。自分の住んでいるところは、というと、数日間、風呂、台所、洗面所、洗濯場、すべて水道が止まり、シンクの排水管も凍ったのか麻痺してしまった。 画像の雪はだいぶ溶…

「智恵」は、あなたの未来にくらい闇を破り、本当の安心をあたえる。

仏教で獅子とは「智恵」の象徴。 来月から法話で伺うので、お世話になる方にご挨拶に伺ってまいりました。ちょうど、年始のシーズンだったので、仏さまからのお下がりのお餅で、勿体なくもぜんざいをご馳走になり、しばし身も心もほっとなひとときを過ごさせ…

「寺」とは、あなたが「人生の宿題」を果たす場所なのだ。

ささやかながら、うれしいニュース。自宅での法話開催が実現。 しばらく更新に時間がかかってしまった。いつも読んでおられた方々には、あいつ入院でもしたんか?と、ご心配をおかけしたまったかもしれず、申し訳ありませんでした。 昨年末から少しずつ更新…

無常の世にあって、本当の幸福を求めた釈迦 ~釈迦の説いた「3とおりの長者」とは(3)

一番すばらしい、心の最高の宝を獲得した「心の長者」。 お釈迦さまは、「この世に3とおりの長者があるんだよ」と説かれた。あなたは、どれになりたいだろうか? 前々回と前回で、1つ目の「家の長者」、2つ目の「身の長者」についてシェアした。最後にお…

「自業自得」の道理を心に持つ生き方こそが、宝。~釈迦の説いた「3とおりの長者」とは(2)

この世に3とおりの長者があると教えられたお釈迦さま。 小さいころ、お金持ちになりたい、と誰でも一度は願ったことが有るんじゃ無いだろうか。お釈迦さまは、「この世に3とおりの長者があるんだよ」と説かれた。 あなたは、どれになりたいだろうか? 前回…

世界に誇りたい「自利利他」の仏教精神 ~釈迦の説いた「3とおりの長者」とは(1)

小さい頃、お金持ちになりたかったあなたへ 誰でも1度や2度は、「お金持ちになりたい!」って思ったことがあるんじゃないだろうか。「長者番付」といったら、いわゆる「お金持ちランキング」だろう。 だがぼくらは、そんな番付を見たって、「どうせ自分が…

年始にまず、あなたとシェアしたいとても大事なこと。

去年の漢字は「北」 年が明けて今日は2日目。 毎年発表される、今年1年を表わす漢字、去年は「北」でしたね。これがみんな、相当脅威と思っているということ。 でもこのことは、ぼくらの人生において、すごく大きな示唆を与えてくれている。 それについて…

「頑張っても報われないこともあるよ」・・・そんなあなたへ、ちょっとだけ元気になるアドバイス。

「頑張っても報われないこともあるよ」。「悪いことやってもばれずにうまくやっている人、あるじゃないか」。 ついつい、弱気になると、わたしたちはそう思ってしまうもの。 お釈迦さまの説かれた因果の道理 お釈迦様は「自業自得」と説かれて、「自分の行い…

あの奇妙な昔話に託された、大事なメッセージ。

けっこう身近な、昔話にこめられた仏教のメッセージ 仏教と聞くと、すごく難しくて自分とは縁遠いもの、と思われる方もあるかも知れないが、意外にそうではないという、その一つの例が、「昔話」だと思う。 昔の人が、敬遠されがちな仏の教えを、少しでもわ…