正直者はバカを見るという人があります。 正直が善いことで、バカを見るのが悪い結果とすれば、 よいことをやっても、悪い結果が返ってくることも あるよ、ということになります。 一切、そんなことはないと、説かれたのがお釈迦様でした。 植物でも、まいたタネが生えるまでには、種類によって時間差があります。 例えばイネならば春にまいたモミダネが秋には米となって収穫できます。 麦であれば、1年越し。 桃栗3年、柿8年。 梨の馬鹿野郎は、13年とも言われます。 植物でも、大変にひらきがあるのです。 お釈迦様は、私達の行った行為が、 タネとなって、そのタネが運命の実を生み出すまでには、 時間差があるのだよと教えられました。 すぐに芽を出す「順現業」よりも、ずっと多いのが、 しばらくたってから結果をあらわす「順次業」。 もっと多いのは、ずっと後にならないと結果を現さない「順後業」。 芽が出るまでに時間の差はあれ、まいたタネは必ず生える。 だから、正直者がバカを見ることは絶対にない、 よいタネをまきなさいと勧められたのが、お釈迦様でした。
あなたのつらい心が、ふっとラクになるお釈迦様の智恵。
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