もしあなたが、あと1週間の命としたら、何をしたいだろうか? その時すべきことが、あなたが生涯かけてなすべきことなのだ。

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あなたが今すぐ、考えなければならないこと。

ぼくらが本当に生きている間にやるべきことって何だろう?

もし、あなたがそういうことについて
一度も考えを巡らしたことが無かった方ならば、
今日の話は実につまらない話になるだろうから、まことに申し訳ない。

しかし、気になる方には、とても大きなヒントになるから、
ぜひシェアしたいと思う。

「あなたは、残された時間、今何をしたいですか?」

知り合いに外科医をしておられる方がある。
夜お会いすると、今日の手術は、けっこう時間かかって大変だったんですよ、
とか、言われる。

長時間にも亘る手術で、トイレにも行けない。
数ミリ間違えたら命にも関わる、と言う緊張感が強いられる。
そんな状況が長く続くのはとても大変なことは容易に想像がつく。

本当に肉体的精神的、両面において激務だと思うから、ひたすら頭が下がるばかりだ。

しかし、実は、ものすごく大変なことは、別にあるのだ、と言われる。

考えてみていただきたい。
診察の結果が思わしくなく、
「今度検査の結果を伝えますから、○月○日、来院していただけますか?」
そう、患者に電話をかける。

そして、指定された日時に患者が診察室へ入ってくる。
壁には、数枚のレントゲン写真が光源に照らされ、
掲示されている・・・・

そう、「告知」である。

そんな時に、「まあ、すぐ治りますから大丈夫ですよ」、と
言いたいけれども、そんなことを伝えるために患者を呼び出すのではない。

非常に厳しい内容を、ハッキリ伝える重い義務が、その時医師には生じている。

たいていの患者は、その内容を、受け止めることができず、
ひたすら、沈黙の空気が流れ、時計が止まったかのような時間だ。

そんな時、その方は、切り出す言葉を決めている、というのだ。

「あなたは、残された時間、今何をしたいですか?」

そう問われて、ようやく、患者の時間は動き出すのだ、という。

もしあなたが、あと1週間の命としたら、何をしたいだろうか?
その時すべきことが、あなたが生涯かけてなすべきことなのだ。

数学者であり哲学者・パスカルの言である。

これには、うなずかざるを得なかった。
ふつうぼくらは、自分の命がずっと続くように思っている。
だから、「とりあえず○○でもやるか」、という
実にたわいないことに、時間を浪費しているのだ。

結論。今、本当に考えねばならなこと。

人が必ず死んでゆくということを、
ありのままに見つめることは、いたずらに暗く沈むことではなく、
生きている一瞬一瞬を本当に明るくする第一歩である。

そう、釈迦は説いている。

本当だ、と思う。
もしあなたがそんなことは、考えたことが無い、
とするなら、今すぐに、考えなければならない。