どんな手帳、カレンダーを見ても、 六曜というものが記載されています。 「赤口」「仏滅」など、何やら不気味な感じがします。 結婚式を出すなら「大安」で、葬式を「友引」に出すといえば 大変な騒ぎです。 「仏滅」とあるので、仏教と関係があると思っている人がありますが、 これが誤りです。 お釈迦様は、今日はよい日、とか悪い日とか、その日自体に、 よい日、悪い日が決まっているのではないのだと教えられました。 4組に1組が離婚すると言われますが、「大安」に結婚した人は 離婚しないということは言えるのでしょうか。 ちなみに、結婚式場は、「仏滅」は大変に安いそうですので、 いかに、日本人がこれを信じて生きているかがわかります。 たとえば、財布を落とした人は、今日は悪い日だ、と思うでしょう。 何か、すべて悪い方向に進むように思い、落ち込んでしまう人も あるでしょう。 では、その財布を拾った人はどう思うでしょうか。 仕事を頑張って、契約をとりつけて、上司から褒められる人もあるでしょう。 そんな時、その人は、今日はいい日だ、と思います。 しかし、その日に、調子が振るわず、上司から叱られる人もあるでしょう。 そんな人は、今日は悪い日だ、何をやってもだめだ、と 自棄を起こしてしまうかもしれません。 よい日になるか、悪い日になるか。 すべては、その人の心がけ次第である。 「自業自得」の因果の道理を認めぬ者を、「外道」といわれ、 それでは幸せにはなれませんよと、教えれたのがお釈迦様でした。
あなたのつらい心が、ふっとラクになるお釈迦様の智恵。
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