この真摯な姿勢だけが、致命的な失敗を防ぐ可能性がある。

何かの事故が起きると、ニュースや新聞で、必ず、
「現在、原因を調査中です」という報道がなされます。

最初に、どんな被害があったのか。
次に、人々の関心があつまるのは、
なぜそんな惨事が起きたのか、ということでしょう。

不祥事ならば、個人にとどまることなのか。
組織の問題なのか。国家の体制までをも、問題にするのか。
徹底的に、原因の追求がなされます。

車を運転している人なら、
だれでも、ヒヤリ、とした経験のない人はないでしょう。
車庫入れで、壁にぶつかりそうになった。
携帯をいじっていて、思わず衝突しそうになった。
スピードの出しすぎで、カーブを曲がりきれないかとおもって
ヒヤリとした。
運転中ウトウトしてしまった、思わぬところに車が行ってしまい驚いた。

その時に、まあ、大丈夫、たいしたことがなかったからと、
放任していると、やがて大惨事につながるのです。

1件の重大災害の裏には、29件の軽微な災害があり、
さらにその後ろにはヒヤリとするような事例が
300件潜んでいるといわれます。
これが「ハインリッヒの法則」です。

毎日、起きている、1つ1つの失敗やミスを、
それがたとえ小さなものでも無視せず、1つ1つ解決してゆく。
この真摯な姿勢だけが、致命的な失敗を防ぐ可能性があるのです。

お釈迦様は、反省を「禅定」と言われ、
大変素晴らしいことだから、実行しなさい、と勧めてゆかれました。

あなたのつらい心が、ふっとラクになるお釈迦様の智恵。
http://atsushi-sasaki.com/book/applly_a.html