「頑張っているのに、いまひとつ結果に結びつかない」と思う時は、「縁」を見直べきなのかもしれない。

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誰もが気になる自分の運命。それは、2つのものに左右されている。

私たちの受ける結果を左右する2つの大きな要素。
それがだ。

仏教の根幹(基本となる定規)は、因果の道理

これは、一言で言えば、「自業自得」です。
「自分の運命(自得)は、あくまで自分の行い(自業)が生み出したものですから、自分の行いを見つめなさい」、とお釈迦さまは教えられています。

その「因(行為)」ともう1つ、私達の運命を左右する大きな要素として、お釈迦さまが教えられているのが、「縁」

実際これを大切にする人が、うまく「因(行い)」もコントロールすることができる。

「縁」とは、「因(原因・行為)」が「果(結果・運命)」となるのを助けるもの。一言で言えば「環境」だろう。

どんな土地にいるのか。
どんな人と付き合っているのか。
毎日ポテチを食べながらテレビばかりに時間を使っているのか。
それとも自分の将来に自己投資しようと、学びを深めるのか。

自然災害に襲われたり、どうしても避けられない人間関係など、選べないと思える「縁」も多い。

教育熱心な偉人の母の驚くべきチョイス

でも、選べる「縁」も相当多いはず。たとえば、こんな「孟母三遷」のエピソードはご存じかもしれない。

 有名な古代中国の思想家・孟子のお母さんは教育熱心なため、はじめ墓場のそばに住んでいたが、孟子が葬式ごっこばかりをするのを嫌い、市場の近くへ引っ越した。
ところが今度は、孟子が商売ごっこをしてこれまた教育上よくないと、学校のそばに、また引っ越す決断をした。
すると今度は、学校ごっこを始めたので「これはよい」と、定住した、といいます。

 普通ならば、子供が葬式ごっこを始めると、教育熱心のお母さんであれば、「そんなエンギでもないこと、やめなさい! ペチッ!(叩く音)」・・・・なんて光景が想像されてしまう。これは「因」を正せ、ということ。

でも、賢明な孟子のお母さんは、そうしなかった。

なんとびっくり、引っ越しちゃった。ここがすごいと思う。

今日でも「引っ越し」は大変ですが(注:ぼくもここ5年で3~4回引っ越しているけれども、これが大変・・・汗)、子供の教育のために、しかも短期間に2回も(!)引っ越してしまうのはすごいなと思います。

それだけ「縁(環境)」の影響力が大きいことを知っていたからなんだろう。

孟母三遷からぼくらが受けるべき重要なアドバイス。

もし自分なりに頑張っているはずなのに、いまひとつ結果に結びつかない、と思う時は、「因」だけでなく、「縁」を見直してみるべきなのかもしれない。